交通事故後の流れについて

交通事故を起こしてしまった!どうすればいい?

交通事故を起こしてしまった!どうすればいい?

車は今や誰もが持っているべきものとなりつつあります。
車を持っていれば出勤するにも快適ですし、休日にどこか遊びに行く際も便利です。とはいえ、車はとても大きな機械ですから、それだけ人を傷つける可能性をも秘めています。

実際に車が多く走っている日本ではそれに比例して交通事故が多発しており、怪我ばかりか死亡にまで至る事故も発生しているのです。自分はしっかりと交通ルールを守って安全に運転しているから大丈夫、と過信してはいけません。そのように運転ミスはいつ起きるかわかりませんし、逆に周りの運転ミスに巻き込まれて事故を起こす可能性さえあるのです。

そんな中でもし事故を起こしたらどうするべきか、というシミュレーションをしておくのはとても大事なことでしょう。今回は交通事故を起こしてしまった場合の対処法をレクチャーしていきます。

まず歩行者との接触事故を起こしてしまい、相手に怪我させてしまったケースを考えていきましょう。

仮に歩行者が急なタイミングで飛び出してきて事故が起きてしまったとしても、運転手はしっかりと救護の役目を果たさなくてはいけません。

まずは119番に連絡して救急車を呼びましょう。

救護するのに手いっぱいで電話する暇もない、という場合は周りにいる人に助けを呼ぶべきです。

 

続いて110番に連絡して警察を呼びましょう。

日本の法律では事故を起こしてしまった場合、必ず警察に連絡する義務があります。もし破ってしまったら余計な罪を背負う羽目になってしまいますから、しっかりと守らなくてはいけません。
しかし、中にはこれを守らずに当事者間で勝手に示談を行おうとする人もいます。その場で話が済めばそれでいいかもしれませんが、交通事故でけがを負った場合、深刻な後遺症が残ってしまう可能性も捨てきれません。そして被害者によって事故が明るみになって、警察を呼んでいなかったことがバレてしまったら、より重い刑罰に処される可能性もあるのです。そうならないように落ち着いて警察を呼びましょう。

 

最後に自分が加入している保険会社に電話しましょう。

自動車に乗っている方ならだれもが保険会社に加入しているでしょうが、会社が請け負ってくれる業務は交通事故などの補償金だけではありません。事故が起こった際にどのように対応すればいいのか、事故を起こした相手とどのように交渉すればいいか、などをその場でアドバイスしてくれます。事故を起こした際はショックのあまりまともに話ができない状況が続くでしょう。
そういう時に頼りになるのが保険会社なのです。

 

救急車と警察、そして保険会社を呼んだ後にすべきことは、しっかりと事故の状況を記録しておくことです。

自動車と歩行者が起きてしまった場合、基本的に日本の法律では自動車の方に責任が課せられやすい状況にあります。
それでも、時には自動車の方の責任が軽い、もしくは責任が問えない場合も考えられるでしょう。だからこそしっかりと事故が起きた現場の状況を記録しなくてはいけません。
自分が運転した道は見通しが良かったか、それとも悪かったか、などといった状況をメモすれば情状酌量の余地ができて、責任はいくらか軽くなるかもしれません。今の時代でしたらスマートフォンを誰しも持っていますから、それで写真を撮って事故現場や車両の状況を残してもいいでしょう。
これらのことは警察の仕事でもありますが、あらかじめ自分の主張をまとめておくためにも欠かせない作業です。もし事故に居合わせた第三者の方がいれば、その方に証言をしてもらうよう頼んでもいいでしょう。

 

警察が事故現場にやってきたら聞き取りが行われます。ここでの証言は嘘偽りなく、ありのままに行ないましょう。

もし嘘をついたら不利になる可能性も考えられます。とはいえ、いかに状況が被害者に不利なものであるとはいえ、警察は一度加害者を業務上過失運転容疑に問わなくてはなりません。事故を起こしてしまったことは事実なので、その罪をいったん問う必要があるのです。
もっとも、大抵の交通事故は罰金を払えば略式起訴として取り扱われます。よほど重大な事故を起こした人でない限りは逮捕されることもありませんし、拘置所に入れられることもありません。

 

警察の仕事が終わった後は当事者間の示談が行なわれます。

最近では保険会社がこの示談を代行してくれるサービスが用意されているので、有効に使いましょう。
お互いの責任がどのくらいあるのか、その責任に見合った賠償金はいくらになるのか、治療費はどれくらい払うのか、と言ったことがここで話し合われます。場合によっては保険会社が行なった示談の内容に納得がいかないことも起こりうるでしょうから、弁護士に相談しておくのも視野に入れましょう。
そこで話し合われた内容によって払うべき治療費も変わってくるのですが、大抵は被害者が病院に行った後、請求書として被害者の元に送られてきます。それを支払えばひとまず交通事故後の処理は一通り完了となります。